雑魚がご馳走に

タイトルに雑魚とありますが、悪いイメージの言葉ではありません

いろいろな種類が入り混じった小魚 = 雑魚

今回は様々な理由で市場から捨てられてしまう魚を使った

神奈川県二宮町にある雑魚・未利用魚のレストラン

Kai’s Kitchen を紹介します

 

魚の市場では「流通の乗らない魚」が存在します

数がまとまらない

旬じゃない

見慣れない

と理由は様々です

東京都中央卸売市場で2019年

廃棄処分になった水産物の量は約5809トン

漁獲量が減っているにもかかわらず

こんなにも廃棄してしまっている矛盾が生じてしまっています

東京中央卸売市場 種類別廃棄物発生量(平成31年度)

 

そんな魚を使った料理を振舞うのが、料理人の甲斐昂成さんです

知られていない魚、見た目がグロテスクな魚

でも食べてみるととてもおいしい魚がたくさんあり

甲斐さんは「ムカチのカチカ」(無価値の価値化)をテーマに

そんな魚たちへスポットライトを当てています

 

KAI’S KITCHENは昼と夜の二部制になっています

〈昼の部〉二宮漁師のおかず食堂

多くの魚を見てきた漁師さんが

自分たちように持って帰りたくなる 選り抜きの魚

数がまとまらない、メジャーではないからという理由で

分類されてしまう雑魚と呼ばれる魚

良い魚も見慣れない魚も、地元でとった魚を地元のみなさんに美味しく食べてほしい!

漁師の愛情をたっぷり受けた魚を「漁師のおかず」として再現した料理を提供しています

二宮漁師の選り抜き海鮮丼
日替わり地魚定食

<夜の部> ムカチのカチカ

CONCEPT
-価値がないと決めるのは自分たちであって、それを工夫してよりよいものに変えれば、

世の中にさらに価値あるものとして送り出してあげることができます-

本当は美味しいのに「数がまとまらない」「普段見慣れない」といった

色々な理由で評価されない魚を一手間加えることで美味しい料理に変えて

知らない魚たちの「旨い」を知ってもらうきっかけ作りを行っています

夜の部は面白い魚を堪能できる店主お任せのコースを楽しめます

 

freeeという会計ソフトSaaSの会社が

スモールビジネス映画祭を開催するにあたり

KAI’S KITCHENをモデルにした短編映画があります

興味のある方はぜひ調べてみてください!

 

今、私が住んでいる地域は割と海に近い地域です

東京に住んでいた時には見たことがなかったような魚が

スーパーでも見る機会が増えました

知らない魚でもネットでレシピを調べ調理をしてみたところ

とてもおいしい魚がたくさんあることに気づきます

スーパーですら知らない魚があるということは

きっと市場にはたくさんの魚があるはずです

神奈川に行った際にはぜひこのレストランに行ってみたいなと

思えるようなアップサイクルでした

今回もお読みいただきありがとうございました

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