パン ✕ ビール 

今回の記事のタイトルを見てどう思われたでしょうか?

これまで、様々な素材から作られるアップサイクル製品を紹介してきましたが、

実は食材もアップサイクルすることができます

今回はパンのアップサイクルについて紹介します

なんと、フードロスになるはずのパンからビールを作っています

  

紹介の前にまずは食糧問題について少し触れておきます

毎年、10月16日を「世界食糧デー」と定めており

飢餓や食糧問題について考え、解決に向けて一緒に行動する日とされています

フードロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです

日本ではどのくらいのフードロスが発生していると思いますか?

年間で、約600万トン 国民一人あたりに換算すると

お茶碗約1杯分(約130g)の食べ物が毎日捨てられていることになります

想像以上に捨ててしまっていると知り大変驚きました

さらに驚きなことに、日本からは毎年

世界中で飢餓に苦しむ人たちが必要な食糧の1.5倍の食糧が捨てられている

ことになってしまいます

普段、生活しているだけではフードロスについて考える機会は少ないですよね

私も、今回の記事をきっかけに日ごろから気にしていこうと感じました

冒頭にもお話ししましたCRUST JAPAN株式会社では

まだ食べられるにも関わらず、廃棄になる予定のパンをビールへとアップサイクルしています

パンはビールと同じく麦と酵母が原料であり、ビールは”液体のパン”

と言われるほど、歴史的にも深い関わりがあります

CRUSTという会社自体はシンガポールに拠点を置いている

食品ロスのアップサイクルを行うフードテック会社です

CRUSTは2030年までに世界の食品廃棄を1%削減するというミッションを持っています

 

創業者であるトラヴィンさんは、子供の頃、お母さんが夕食の残り物を

翌日の食事に取り入れていたという体験から、無駄を抑えるという考え方を持っていたそうです

利益を得るだけではなく、資源を有効に活用し、食品の無駄やロスの解決策を

見つけることに主眼を置き価値ある会社を作りたいと思っていたそうです

初期の段階では、周りの人々に何をしているのかを理解してもらうことが難しく

20以上のパン屋やスーパーに協力のお願いのメールを送りましたが

返事があったのはたった1社だけだったようです

次第に、活動自体が認知されるようになっていき

多くの生産者や工場、ホテル、スーパーなどと協力の幅を広げ

2021年現在では、シンガポール、ベトナム、日本 で取り組みがされています

 

今回の記事を書くにあたって私自身も知らない食品のアップサイクルを知れました

調べれば調べるほど、アップサイクルは奥が深いです

ごみの削減だけではなく、食品ロスの削減についてもっと調べたいなと思いました

今回もお読みいただきありがとうございました

 

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