アップサイクルの課題

今回は普段のアップサイクルの紹介とは少し視点を変えた記事を書いてみます

これまでアップサイクルの魅力や良いところなどをメインで紹介してきました

しかし、アップサイクルにも課題や解決しないといけないことは沢山あると思っています

 

これまでに紹介もしてきましたが

  • 廃棄されるものが材料なので安定した共有が難しい
  • 洗浄や加工に手間がかかる
  • それに合わせて価格がやや高価になることがある

もちろんこのような課題もあります

しかし、そもそもなぜアップサイクルが必要なんだろう?

と深く考えてみるとどうでしょうか?

 

そもそもアップサイクルは

廃棄されるものをどうすれば良いか

その解決策の一つだと思います

 

廃棄物などに関する環境問題に対する最終的なゴールは何でしょうか?

あくまで個人の意見ですが

それはリサイクルが進みどんなものでも再生可能になり

最終的廃棄物自体がなくなることだと思います

廃棄自体が無くなるのはもちろん目指す姿だと思いますが

あくまでアップサイクルは廃棄になる素材を材料としているため

そこにはジレンマが起きてしまいます

 

オランダのアムステルダム市ではvanPlestikというアップサイクルプロジェクトがあります

これはアムステルダム市内で収集したプラスチックをフィラメントにし

3Dプリンターで市民のためにベンチやゴミ箱を作るというプロジェクトです

廃棄物でも価値のあるものへと姿を変えることができるということを人々に示すためのプロジェクトです

 

しかし、このプロジェクトを進めていく中に概念的ジレンマがあると提言されています

「廃棄物を資源に変えることができるという考え方は『廃棄の常態化』にもつながります

『資源に変えられるのであれば、ごみを出してもいいよね』と捉えられてしまう」

ということです

廃棄物の活用法を考えるより、廃棄物そのものを減らしたほうがはるかに良いとされています

 

しかし、私はごみを減らす過程の中でもアップサイクルがなくなることはないのではないかなと思います

使われる素材はプラスチックや紙などの資源だけではないからです

今まで紹介させてもらった中に、野菜からお菓子、着物からお雛様などのアップサイクルがありました

ここにはただ単に捨てられてしまうものを加工して新しい姿に生まれ変わらせようという

考えだけがあるわけではないと思います

アップサイクルにはその素材にまつわるストーリーや持ち主の想いがつまっていること

それが大きな魅力だと思っています

 

ごみを無くすことが最終目標ですが、アップサイクルには再利用する以上に

捨てられてしまうものの価値を何倍にも上げる力があると思っています

 

廃棄されてしまうものへの考え方としてアップサイクルという魅力的な方法がある

これをまずは皆さんに知っていただき

ごみなどの環境問題に対して考えてもらきっかけになればいいなと思っています https://cehub.jp/interview/sustainable-amsterdam/

今回もお読みいただきありがとうございました

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